変圧器の空気呼吸器(ブリーザー)内の乾燥剤の取り替え作業をしました。
この作業は、年間通して10回程度実施します。
変圧器の内部へ乾燥した空気が出入りするために、水分を吸収した
乾燥剤を取り出し、新しい乾燥剤を入れますす。
乾燥剤は、機器のメーカーによりシリカゲルやアルソなどがあります。
作業手順は、次のように行います。
1 ブリーザーの取り付けボルトをゆるめて、取り外します。
2 古い乾燥剤を取り出し新しい乾燥剤を入れます。
3 ブリーザーを取り付けます。
この作業で気をつけることは、取り付けボルトが細く、全面にペンキが
付着しているためナットが外れるまで力を入れないと外れないことです。
また、ペンキがはがれた場合は補修塗装を行います。
そして、ブリーザーの取り外しのとき、乾燥剤をこぼさないように
慎重に行います。
この作業は、約30分くらいで終わります。
ブリーザーの取り付けボルトは8本あります。
変圧器ケースとの隙間が少ない部分は、
スパナの動作幅が小さくてナットの「ゆるめ」と「締付」に大幅な手間が
かかりました。
ボルトのネジ部分にペンキが付着しているとゆるめる行為を最後まで
工具を使用した作業となり時間がかかりました。
大きな変電所でも、小さな作業の積み重ねが安全を守ります。