U-PAC・CCS 77kV単体・模擬故障試験をしました。
この試験は、通常3年に1回行います。
U-PACとは、簡易自動復旧装置ともいいます。
送電電線事故でLP(ラインプロテクト)リレーが動作して
遮断器が切れ停電します。
事故継続無し、電圧健全条件等で一定時間(60s)後CB"入"として複電し
正常運転に自動で戻す装置です。
CCSとは、遮断器投入装置ともいいます。
遠方運転時、遮断器"入"操作時に条件を確認する装置です。
条件とは、VB(母線電圧)・VL(線路側電圧)・SY等(同期)のことです。
U-PAC,CCSは、運転操作をアシストするリレーで本来の保護リレーとは
大きくちがいます。
作業は、次のように行いました。
1 メガー測定
2 単体試験(VB,VL,SYタイマー)
3 シュミレーション試験
4 内外部一般点検
5 シーケンス試験(TCB)
この作業で気をつけることは、次の3つです。
・過大入力に弱いリレーであり、各回線で使用電圧が異なるため、
試験電圧に注意を要します。
・盤裏面作業で、TB接続端子を誤認すると、実CBミストリップ
に至るので、細心の注意を要します。
・経年劣化による特性試験が予想されるので、トレンド意識を持って
試験を行なうこと。
作業時間は、U-PAC、CCSそれぞれ3時間ほどかかりました。
今回も、裏面端子作業が発生したが監督および中部電力担当者の立会いのもと
また、作業者も危機意識をもって正確・確実に作業ができました。
77kV直接運転が長時間(6H)になり、運転員の方の負担が大きいため
U-PAC,CCS別々の監督使用が望ましいと思いました。
試験条件にあった作業を徹底します!